田  楽  舞


 田楽は平安時代から行われた民間の舞踊で、田植えのとき笛、太鼓を鳴らし歌い踊ったものである。のちに遊芸化し、鎌倉・室町時代に盛んに行われた。
 近江国日吉権現には、早くから田楽が行われていたことが記録
されている。
 したがって、東西両金砂神社は日吉権現から遷座された事を
考えれば、金砂田楽は日吉から移ったものであると考えられる。

東金砂神社
   東金砂神社の田楽は4段で、第3段の「巫女舞」の舞手は男である。第4段の「三鬼舞」は「乱声(らんじょう)」とも云う。乱声は笛や鼓を盛んに合奏し、乱れた声に聞こえるが、それは悪霊を威嚇することであった。東金砂神社の田楽祭を「風除祭」と呼ぶ語源はこの乱声であったろう。
                                             西金砂神社田楽第4段「一本高足」
西金砂神社
   第2段の「獅子舞」は「えんぶり」(その年の豊作を祈る行事)とも呼ばれ、第3段の「種子蒔き」と共に稲が盛んに実を結ぶように仕向ける所作である。第4段の「一本高足」は高足(竹馬のような木に乗って歩く)という曲芸的種目の残存形態として、全国的にもきわめて貴重な舞である。


茨城新聞社発行 「茨城の神事」より抜粋

西金砂神社田楽(3/23 水府村中染祭場にて)

   祭典2日目、水府村中染祭場での田楽舞です。8時からの式典に備え、4時30分に現地入りし舞台最前列に
  陣取りました。最初は舞台と客席との間には5m位の通路が設けてありましたが、開演直前になって現場の係りの
  方の「通路に入ってもいいですヨ!」の一声でご覧の有り様。結局人の頭越しの撮影になってしまいました。

第1段 四方固め
第2段 獅子舞 第3段 蓮葉踊り 第3段 種子まき 第4段 一本高足
早朝の陣取り
開演直前の様子


西金砂神社田楽(3/25 日立市水木浜祭場にて)

   祭典4日目、水木浜祭場での田楽舞です。ご承知のように当日は朝から雨。それでも会場には大勢の人が
 詰め掛け、じっと式典が始まるのを待っていました。観客もこれだけの難行苦行、きっと御利益があると思います
  (笑)。西金砂田楽の第4段では、最後に舞手が手にした棒に足を掛け、舞台上で数回飛び跳ねる所作があり
  ますが、22日にはその場面を撮り損ない、今度こそとカメラを構えていましたが、その瞬間ビデオを肩にした人
  が舞台の前にニュッ!、足元が撮れませんでした。なかなか難しいものです!

第1段 四方固め 第2段 獅子舞 第3段 蓮葉踊り 第3段 種子まき 第4段 一本高足


東金砂神社田楽(3/29 常陸太田市上河合祭場にて)

   祭典8日目、常陸太田市上河合祭場での東金砂田楽です。この日も朝3時に家を出て4時30分に会場入り。
  舞台正面に席を確保したと思ったら始まってみるとこれが何と側面。でも、却って杉木立を背景にした写真が撮
  れました。この会場では、舞台と客席の間に高さ1.8m程の竹矢来が組んであり、どうしても画面に写ってしまいま
  した。次回(2075年)にはもう少し低くして下さいネ!

宮司さんのお祓い
第1段 四方固め
第2段 獅子舞
第3段 巫女舞い
第3段 巫女舞い 第4段 三鬼舞い 第4段 三鬼舞い

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